山笑いー木滑な時間ー
2010年11月03日 水曜日人々comments (x)
いざ、木滑の長老のもとへ
木滑の長老。

その方とは
丹保 秀一さん です。

そして、その丹保さんといえば。
そう。 「唄」 であります。

9月のあさんがえしはもちろん、
ついこの前開かれた、吉野谷の文化祭でも
大活躍でした!

その声量や、節回しの素晴らしいこと。
若い人には負けません。
誰もが、丹保さんは超えられない、と口をそろえます。

その唄のうまさの秘密花
それは丹保さんのお父様にありました。
まだ丹保さんが小さい頃、
お父様が家でいつも唄をうたっていたそうです。

今回は、そのお父様が残して下さった、
貴重なものを見せていただきました。



これは唄の本で、あさんがえしの唄である
鈴木主水(すずきもんど)など、
唄の歌詞となる物語が書いてあります。

そしてもう一冊。



「目蓮尊者 地獄めぐり」
と書かれてあります。

中身は。



これは、変体仮名と呼ばれる
大正時代には廃止された文字。
こちらも唄となる物語が書かれているのですが、、
読めそうで、、?全く読めません。。。

そんな私達に、唄をうたってくださいました!
待ってました!丹保さん!!



唄は 「城下平」
じょうかべ、と呼んでいます。
昔は盆踊りの際に、よく踊られていた唄だそうですが、
リズムがとりにくい難しい踊りで、
いつの間にか踊られなくなってしまったそうです曇り

お祭りも少なくなり、
元気がなくなったという人もいる木滑ですが、
丹保さんの唄を聞くとき、
日本の里山にあるエネルギーを
ひしひしと感じる事ができます。

「丹保さんの唄を聴けば、体が勝手に動くわいね~」
と、笑って話す方もいました。

あさんがえしの練習の時も。
太鼓で拍子がとられ、丹保さんの唄が始まると、
少し前まで座ってしゃべっていた人が
いつの間にか輪になり、円が動き出します。
唄に合わせて、男の人は大きくはやします。
うつむいて黙々と踊る、強い目があります。
ここに私達が学ぶべき、受け継ぐべきものがある。
そう確信した瞬間でした。

みんなで集まり、唄って、踊って、笑いあう
お祭りの醍醐味を感じられたこの夏太陽
その中心にあったのが丹保さんです。
木滑のみんなに、元気を与え続けてくれている方ですグー

前日の時点では、
「なぁ~んも話すことないわいや~」
と言っていた丹保さん。
しかし、蓋を開けてみれば、
お昼過ぎに始まったこの会。
気づけば、外は既に真っ暗月
なんと、4時間もお話してくださいました!
こんな時間を持てること自体、とても幸せな事です。

本当に本当に貴重なお話、
ありがとうございました!!星星
丹保さんのお話を、私達が受け継ぎ、
昔から続く物語を絶やさぬようにと思う日々であります。