山笑いー木滑な時間ー
2012年03月26日 月曜日人々comments (0)
じょかべ復活!!
木滑には伝統の踊りが二つ。

一つは、2010年の秋に約20年ぶりに復活。

木滑史上初、三区合同で、

かつては石積みの棚田が綺麗だった「釜の上」で、

おじいちゃん、おばあちゃん、子供も一緒に踊りました。



それが、「あさんがえし」

山笑いの際や、打ち上げなどでも踊っています。

そのあさんがえしが、元気の源なのですが。

もう一つ。

実は、眠っていた伝統の踊りがあったのです。

それが、「じょかべ」

それを、復活させよう!!!と、集まりました。



みんな、覚えてないので、四苦八苦です。

なんせ、ほんとにずっと踊られていなかったのだから。

おばあちゃんたちが、ぎりぎり覚えているくらい。



それを、あーでもない、こーでもないと

言いながら、昔の映像を見て思い出します。



そして、本日はスペシャルゲストを招いての

じょかべの復活でした。

それは、金沢で活躍するカタンナのみなさま!!花



こちらはリズムチーム。

カタンナはアフリカンダンスのチームなのですが、

昨年開いたはじめての山笑いの際に、

木滑で演奏、ダンスを披露してくださいました!!

その大地を感じる踊りとリズムに、木滑の人が感動!!

今回も、昔からの踊りの復活を是非

カタンナのみなさんに手伝っていただきたく、

声をかけさせていただきました星



唄ですが、

またこちらも唄いますのは、

下木滑の丹保さん。



85歳、現役です。

誰にも負けません!!!ダッシュ

というか、丹保さんしか、じょかべは唄えません汗

木滑のタカラです。



里山木滑の丹保さんと、アフリカンダンスのカタンナの

コラボで実現した今回の企画なのであります!!




そして、カタンナダンスチームも、素晴らしいダンスセンスで、

即刻じょかべマスター!!


しかし、今回の問題は。

じょかべは、とても踊りにくい踊りで、

みんな、つまらなかったり、わからなかったりで、

徐々に踊るのをやめてしまい、

過疎化や高齢化でさらに踊ることはなくなってしまった、

という歴史を持ちます。


なんとか、踊りやすくならないか?

そして、復活させ、みんなでもう一度踊れないか?

というのが、今回の目的。

カタンナのみなさんにご協力いただき、

リズムもわかりやすく、そして、踊りも少しサッパリさせての

復活となったのです!パンチ


いや、それにしても驚いたのは。

見てください。



これは、じょかべの歌詞。

楽譜を見てみますと。





???



よーく見てください。

その指示を。

神秘的に、かつ幽玄に。

!!!!

なんて、素敵な指示。

このじょかべの唄。どんな唄なのでしょう。

タイトルは、

目蓮尊者の地獄めぐり。

さすがっす。



カタンナの方が見入っているのは。

随分昔に書かれた、唄本です。



完全に読めません。

こんな風に、受け継がれる歴史、文化があるのです。

素敵ですね。

豊かです。

ワクワクします。


そして、この踊りの囃子。

たかーい声で、

「そーれそれー」

と言います。ひょーいひょーい、みたいに聞こえます。

私は、それがすごく、好きです。

また、踊りも一風変わっていて、

なんとも惹かれるものがあるのです。

みんな、時間をかけて、体に覚えこませます。



何周も何周もして。

ばあちゃんの動くを、よーく見て。

そして、自分の中に、イメージを持って。


この時期はちょうどお彼岸でした。

ご先祖様たちが、一緒に踊っていたかもしれません。

おお、おお、懐かしいの。

おい、それ、違うがいや。

きれが悪い!足が違う!

きっと、やんや言っていたに違いない。

でも、確実に喜んでくれていたに違いない。

そう思います。



みんなで、笑いながら、苦しみながら、

やんや言いながらの、じょかべの復活でした。



今度は、みなさんも、一緒に踊りましょうね。

輪になって、踊るのは、

いいですよ~~。