山笑いー木滑な時間ー
2010年12月04日 土曜日これまでのイベントcomments (0)
お料理教室
12月1日(水) 10:00~ 

木滑公民館で「お料理教室」が開かれましたにぱっ

谷端のおばぁちゃん方に先生になっていただいて、伝統的な

報恩講料理を中心に料理を作りました。

昔は家々で行われていた報恩講を思い出して、その時の

料理を作ります。


今回のメニューは「かっちり豆」「ころがし」「煮なます」

の3品です。


↓公民館の台所、ところ狭しとみなさんで料理作り


↓ゴマをすりすり~



煮なますは文字通り、なますとは違って具材を煮ます。

先日のブログで紹介した打ち豆も入ってます。


ころがしは「にんじん」と「ごぼう」と「ごんご(むかご、ぬかご)」の

胡麻あえです。ごんご(むかご)は主に山イモの茎が肥大化して

形成された肉芽で、小さなイモの形をしています。

ころがしは「ごんぼころがし」と呼ぶこともあるそうです。

ごんぼは「ごぼう」のことです。


かっちり豆は大豆を塩、砂糖でコトコトと甘めに煮た豆です。

報恩講料理ではないですが、木滑に受け継がれる伝統料理

として今回作ることになりました。


かっちり豆の作り方は、まず、大豆の重さの3倍の水を入れて、

塩を入れて水分が少なくなるまでとろ火でコトコト数時間煮つめ

ます。目安としては2合なら2時間、3合なら3時間煮つめます。

ここで火が強すぎたりすると、大豆の皮がむけちゃったり、

大豆が割れちゃったりするので注意が必要です。


↓あくまで弱火でコトコトじっくり煮ます


とにかく弱火でじっくり煮ることが大切なんですね。

ある程度水分が少なくなってきたら砂糖を入れて、

さらに煮つめます。

豆が元の大きさに戻るまで煮つめたら完成です。

豆にシワがよったのを、かっちりと言うそうです。


かっちり豆ひとつをとっても、お家によって作り方が様々です。

谷端のおばぁちゃんをはじめ、お話を伺った田村さん、河合さん

は塩、砂糖の他にしょう油を入れるそうです。


私がそばで見ていた、山口さんのかっちり豆の場合はしょう油

を入れません。今回は使いませんでしたが、いつもは砂糖の

代わりにきざら(ざらめ)を使うそうです。

そのほうが豆に良い色がつくそうです。

唐辛子もちょっとだけ入れます。


じゃがいもの「かっちり」もあるそうです。じゃがいもの場合は、

砂糖、しょう油、味噌、なんば(唐辛子)、みりんを使うそうです。

これもおいしそう~。


「クルミ寒天」や「すはま」も作るそうです。次回のお料理教室の

時にでも作っていただきたいです。


↓左から谷端さん、田村さん、中村さん


田村さんは塩、砂糖を同時に入れて作るそうです。

また、鍋にフタをするそうです。

今は作らなくなりましたが、昔は「あぜ豆」を作ったそうです。

あぜ豆とは田んぼの畦(あぜ)で大豆を栽培することです。

おいしい豆が作れたそうです。


中村さんは大根、白菜、里芋、ほうれんそう、かぼちゃ、

きゅうり、大豆などいろんな作物を作っています。

ところが、大豆だけは今年ダメだったそうです。今年のように

豆がならなかったのは今までになく、初めてのことだそうです。


報恩講の料理にはぜんまいを炊いたものがあったり、ぜんまい

の干し方・戻し方は木滑と他の地区では方法が違っていたり、

昔はきゅうり、ナス、ウドのカス漬けを作ったりしていたそうです。


そして、料理完成~!みんなで食べましょう~。

まずは、今回の先生、谷端のおばぁちゃんがみなさんにご挨拶。

さぁ食べましょうー。「いただきます!」


↓かっちり豆です~


↓ころがしです~


↓煮なますです~


どれもこれもおいしい!ころがしの見た目はくどそう(味が濃そう

)だったのですが、そんなことは全然なくて、ごまの風味がとても

効いていておいしかったです。「ごんご」は初めて食べました。

本当に小さいお芋みたいな感じでした。


なますみたいに酸っぱいのかな思っていた煮なますですが、

食べやすくおいしかったです。かっちり豆はしょう油入りの豆も、

塩・砂糖のみの豆もおいしかったです。


↓谷端さんから山菜「げぼし」もいただきました~


↓山口さんが作った大学イモもいただきました~


とてもにぎやかな食事会になりました。

こうして木滑のみなさんが集まれる機会があることはとても

嬉しいことだとおっしゃっていました。

みんなが集まれる施設(公民館)があることはとても素晴らしい

ことだと思います。これからもこういう機会を少しでも増やして

いければいいな、と思います。


↓みんなで記念撮影~


「ごちそうさまでした!」