山笑いー木滑な時間ー
2011年07月04日 月曜日そのほかcomments (0)
木村秋則 自然栽培塾!
羽咋に、行ってまいりました!

木村秋則さんの、自然栽培塾に参加するためです。




「みなさんの田んぼは、どうですか?」という

木村さんの言葉で始まった今回の自然栽培塾。

「手を土に染めることが、世界を変えるかもしれない。

世界の食を変えるかもしれない」



この6月に、能登の棚田が、佐渡と並んで

国連FAOの世界重要農業遺産、GIAHSに認定され、

世界は自然栽培を考える時期に入ったというお話です。

新しい時代を切り開こうとしている今、

私達が本当に必要としているものはなんなのか、

見極める必要があります。



そして、具体的な田んぼに関するお話。

水についてですが、自然栽培では、中干しはしません。

中干しとは、慣行栽培で肥料を使用することにより、

余分な根が多くなるため、その根を意図的に切ってしまう、

という目的のために、田んぼの水を切る作業のことを言います。

自然栽培では、余分な根というものは

一本もないので、中干しはしません!

ただ、空気に触れさせる程度の、間断灌水というものを行う必要があります。


そして、稲は、ここまで水を入れて!という意思表示を

しているのだそう!



自然栽培は、自然の状態をよく観察し、考え、

そこから知る、ということがとても大切になってきます。


そして今回、羽咋では能登ふるさと博が開かれ、

木村さんもそこで講演するということで、

塾生もコスモアイル羽咋に移動!



余談ですが、羽咋は、UFOの町でもあります。

さすがの一枚。



心打たれました。



そして、木村さんの講演!

自然栽培のセミナーです。



自然栽培で育てられた作物は、腐らない。

ただ、枯れていくだけです。


その自然栽培の方法の一部ですが、

畑では、基本的に雑草はそのままにします。

ただし、種から芽を出すときは別。

木村さんいわく、

「自分の子供だったらどう?5歳くらいまでは

ちゃんと世話するでしょう?

でも、世話しすぎると、逆に弱い子供になっちゃう」

その子の持つ、本来の力を活かす方法を考えるのですね。

木村さんは、もしも自分がトマトだったら、、、稲だったら、、、

と考えているのだそう。

置き換えて考えると、答えがうまれる。

それは人間関係でも同じなのだという気持ちがします。

想像力と、優しさから生まれる農法です。



そして、雑草にも役目がちゃんとあります!パンチダッシュ

特に夏の暑い日に、雑草があるのとないのでは、

大分土中の温度に差が出てきます。

暑いからといって坊主にしたら、なおさら暑いように!汗


そして、前にしゅクンも紹介してくれましたが、

肥料を与えても、そのうちの10分の1しか、

作物は吸収しません。

そして、土と草が少しずつその養分を吸収するほか、

残りはガス化して、空気中に放出されますダッシュ

それが、地球温暖化に繋がっています汗汗


木村さんは真剣なまなざしで言います。

「これで終わりならいいよ。

でも、次世代がいる。子供が孫が。

その子供達のために、何を残せるか。何をすればいいのか。

綺麗な環境を残すことは私達の義務。」

そして、

「肥料がなくても育てられるんだから、私はそうする。

解明されていなくても、できるものはできるんだから」

と言って、はははと笑います!

「目と手が肥料であり、農薬になっている。

観察し、考えることが大事」



弘前大学が木村さんの無農薬・無肥料の畑の土を調査したところ、

作物を育てるのに必要な窒素、リン、カリが、

肥料を施している畑の3倍あったそうです!!ダッシュダッシュ


なぜかわからないけど、

バクテリア達が自分で作っているんだろうなと

木村さんは考えているそう。

決して、真夜中に肥料を撒いてるんじゃないからね!

と言っていました。

木村さんは、土の本来の力を発揮するには

どうしたらいいのか、常に考えているようです。



失敗して、失敗して、失敗したからこそ、

見えてきたものがあった。

リンゴができなかったから、

米や野菜の作りかたを考えたし、

自然栽培というものができた。

そして、わかったことがある。

「私のカラダにリンゴは一個も実らない。

リンゴの木が頑張ったから実がなった。

リンゴは木が実らすし、米は稲が実らす。

わたしはリンゴの木への恩返しのために、

全国をまわって話しているんだよ」

りんご

木村さんは、メガネの奥の、

柔らかくも、力強い目で、

笑ってお話しくださいました!





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