山笑いー木滑な時間ー
2010年12月12日 日曜日ふうけいcomments (0)
釜の上の窯!
‘釜の上’と呼ばれる、
昔は水田が広がっていたものの、
今では耕作放棄地が目立つこの場所。



サル達が胸を張って歩くようになったこの場所を、
私達は、もう一度、
人間の場所に戻そうと思います!

緩衝地帯を、もう少し山の方へ戻したいいぬ
その想いから、この釜の上で、
色々な活動を行ってきました。

まずは、そう。
あさんがえし!



そして、ウド小屋!



サル達と現在も格闘中の、畑!



そして。
次に着手したのは、

“窯”であります。

釜の上の窯。
ここで、クルミを使い、炭を作ったり
色々な作業をしたいと考えています四葉

まずは、草を刈る作業から。
場所を決めて、土地をならします。



そして、用意したのは、
石と砂。



そこに混ぜているのは、



セメント!
これに、水を混ぜて練り、
土台を作るための
コンクリートをつくります!



それを、土台となる場所に入れていき、
固まるまで数日待ちます音符




そして晴れた日に!太陽



砂と、水と、セメントを混ぜて、
モルタルを作ります。 
コンクリートと違って、石や砂利は入っていません。
これで、積んだブロックの隙間を埋めて固め、
安定させていきます。



ブロックを、積んで、積んで、積んで汗汗
モルタルで固めていきます!



鉄骨を入れて、モルタルでまた固め、、、



積み続けます!パンチ



そして、骨組み完成!!花花



よし!次は、土で周りを固めよう!と
意気込んだ、
その次の日。。。。








! ! ! !!!

あんなに暖かく、晴れていた天気が一転。

木滑は雪に包まれてしまいました雪汗汗
一気に冬の到来です。

さて。
晴れ間を見つけて、窯を完成させたい私達ですが、

一体どうなる?!

どうかどうか、良いお天気を、
私達に与えてください!!太陽太陽
と願う日々が続きますりんご




2010年12月11日 土曜日これまでのイベントcomments (0)
木滑 ものつくり ものかたり
木滑も、もうすっかり冬景色雪



寒くなり、外での仕事も一段落してきました。


そこで。

里山の、冬の手仕事を学ぶべく、この

「木滑 ものつくり ものかたり」

の会を開かせていただきました。

寒いのにも関わらず、
約30名の方々が集まってくださいました!花

まずは、ものつくりから。

本日の先生、
山口さんと、よざえもんのおばあちゃんです花



いつもいつも、色んなことを教えてくれる
このお二方。
ありがとうございます!花花


今日は、

布ぞうり



と、カゴ



を習います!

二つのグループに分かれ、
それぞれの先生に作りかたを習います。



まずは、布ぞうり。
布を引き裂いて、三つ編みにして鼻緒の部分を作ります。



両足の指に、紐をかけて、
布をどんどんと織っていきます。





みんな真剣!



続いてカゴ編みチーム!四葉



真剣にカゴを編んでいます!



これらの作業は、昔は冬の間に
家の手伝いとして、していたそうです。
昔は、ぞうりの材料はワラ。
ワラを冬の間に編んでおいて、
一年使ったそうです。



カゴは、今回は紙テープを使いましたが、
いつもはビニール紐でカゴを編み、
山菜を採りに行くときに使うそうです。

時間はあっという間に過ぎてしまい、
まだ作業は途中汗汗
続きは家での宿題!パンチ

里山の手仕事を習うことができた
貴重な時間でした!花

そして、お待ち兼ねの
本田和さんによる かたりです。



辺りは雨。
暗い、静かな部屋の中、

「祇園精舎の鐘の声~」

和さんの声が響き渡ります。



ゾゾゾっとしました。
雰囲気が一転したからです。

この木滑の土地に受け継がれる、仏御前のお話。

木滑という場所、そしてその土地が受け継ぐ物語に、
和さんの世界が合わさって、
とても雄大な時間、空間が生まれた瞬間でした。


仏御前が、遠い昔の平安時代、
私達が今日集う、まさにこの場所に存在した!
というロマンを感じます。

木滑の人々の心の中に生き続ける仏御前。
この先もずっと人の心に住まわせ続けたいものです月


後半は、
そういった昔からのお話を受け継ごう、ということで、
「木滑ものかたり」と題し、
3つの輪に分かれて、この木滑の昔のお話を伺いました。



「昔はみぃんな村全体が家族のようなもんやったよ」
大正10年生まれで、今年で90歳になる、
ヒナのおばあちゃんは言います。



昔は、みんなでお金をためて、
一軒一軒のおうちを、村の人たちで順番に建てたそうです。
裏の高倉山から木を伐りだし、
てぞりで山から滑らせて木を村まで運んだのだとか!!
昔の人々はタフですねダッシュ

そして、みんなで‘ぢがち’という、
土地を固める作業を行い、家を建てたそうです。

私にとっては、今でも木滑のみんなは
町全体で家族のようだと思うのですが、
昔は、今よりももっと親密な関係だったのですね。



竹内先生には、炭焼きのお話を伺いました。
先生のお父様が、木滑では最後の炭焼き職人さんだったそうです。

昔は、山へ炭を作りに多くの人が入っていたそうです。
ナラの木を、まだ細い時に伐り、
炭にしていたらしいのですが、
最近では、そのナラの木を誰も伐らないために
大きくなりすぎて、病気になったりしているそうです汗


炭焼きをする人間もいなくなり、
山に人が入らなくなることで、
動物たちの領域が人間の住む場所まで広がりましたきつね

昔はうまく共存できていたものが、
今では、お互いが生きるために、闘わざるを得ません。
昔の生活は、みんなが全体で、
上手なバランスをとっていたのだな、と感じました。

話は尽きません!!
まだまだ聞きたいことがいっぱいあったのですが、
この続きはまた次回いぬ

本当に色々なお話を伺うことができて、
とっても楽しい時間でした音符
みなさま、ありがとうございました!!チューリップ

最後に。
ヒナのおばあちゃんは言いました。

「今は、みぃんな鶴来や、町の方に出てってしまって、
寂しいもんや」

木滑に、また多くの子供達が遊ぶ景色が戻ればいいな、
そう思いました。
もう一度、あらゆる世代が集い、
町全体で、一つの家族であるような木滑の景色が戻れば。

そして、昔ながらの知恵を、
ちゃんと次の世代に繋いでいきながら、
みんなが笑顔で楽しい生活を送ることができる、
そんな木滑を目指して、頑張ろうと思いました!!



2010年12月10日 金曜日たべものcomments (0)
木滑の冬の名物!!
石川県を代表する冬の保存食。

“かぶら寿司“  ”大根寿司“

御存じですか???

カブや大根の間にブリやサバを挟んで米麹で漬けこんで発酵させたものです太陽


ここ、木滑では、
大根とニシンをつけた“にしん大根”が主流ですチョキ

冬になると、各家庭で作られています。

昔は、雪により作物が収穫できないので、にしん大根ばかり
食べられていたようです。

毎日これだけでは厳しいですが…汗

でもこれ、美味しいのですよlove

我が家でも冬場はほぼ毎日、ごはんおにぎりやお酒ビールのおともに、
食卓に出ています花


さてさて、

座談会の日に木滑のみなさんにお出しした

にしん大根…ひよこ

私たちが作りました!!



そんな私たちの格闘模様をお伝えしたいと思いますダッシュダッシュ


まず、10本の大根
(お隣の町の旧鳥越村 下野町の北村さんから頂いた)



の皮をむき、食べやすい大きさに切りますねずみ





切った大根の重さの3%の塩をまぶし、
まちゃちゃん、まぜまぜ…



!重要ポイント!
漬物おけに大根と大根の量の2倍の重さの重石をのせて、
水上がりを一気にさせます下

miua重し重石……



その4~5日後 ひよこ


身欠きにしん15本を米のとぎ汁に漬けておきますZzz



その次の日ひよこひよこ

本漬けです!

米麹おにぎり



をほぐしてあらかじめ保温にしておいた炊飯ジャーに入れ、熱湯を約800cc
かけて蓋をしますダッシュ



50分くらい(もっと長く置いたほうが良かったみたい…汗
して麹に甘みが出たら、冷まします雪


にしんを洗い、ひと口大に切りますスペード




大根は水切りをし、人参は皮をむき、千切りにダッシュ

漬物おけに、大根・にしん・人参・麹の順に1段ずつ
漬けこんでいきますオッケー










軽めの重石をして、

4~5日で出来上がりです!!



完成するまで、約1週間!

家庭によって、作り方や味は違いますが
手間ひまかかっていますねハート


愛情を込めて、はじめて作った初心者
にしん大根うさぎ

麹がかたかったのですが、
みなさん、美味しいよ と言って
くださいましたチューリップ



今回の点を改善して、
次はもっと美味しいものを作って
また食べてもらいたいと思いますパー星

次はめっちゃ美味しくするし、
懲りずにまた食べてやぁ~音符